アニメ 現実主義勇者の王国再建記 12話感想(原作ネタバレあり)
12話を見た。原作の2巻が終わって、3巻の内容に。
次回予告から逆算すると、原作からの大幅カットも仕方ない感じだけど、そこは次週の最終回を見てから感想を書こうと思う。
小説、漫画、アニメでは見せ方が違うと思うので、小説基準でアニメ12話の気になったところを書く。
以下、ネタバレ有りの感想
良かったところ
- 歌番組で披露された3曲とマルガリタ・ワンダー
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原作小説や漫画版ではジュナやパミーユの曲は、曲を聴いているアミドニア公国民の心情の変化の様子を描写している部分のため、具体的な歌詞は不明だったが、曲も含めて良い出来だったと思う。「ゴルドアの谷を超えて」は、原作小説で聴いたソーマが「凄まじい曲」という感想を漏らしていた通りの軍歌に仕上がっていて、マルガリタ・ワンダーは、歌唱だけでなく、ソーマとのやりとりの演技も良かった。
※木製と思われるマイクの形をした何かが役になっているかと、BGMが聴衆に届いているかというツッコミは野暮である。- ガイウスの戦死を聞いたときのロロアの反応
- アニメオリジナルシーン。次週or2期(あれば)のシーンでの対比になる。
- リーシアとジュナ・アイーシャに対するソーマの扱いの違いとリーシアの反応
- 原作小説もだが、ソーマがリーシア(の服装や容姿)を直接褒める描写は殆どない(アニメ5話での制服と眼鏡姿くらい)ので、(ソーマと心中する覚悟でいるくらいに惚れている)リーシアの反応は当然かなと。
アニメ版で端折って残念なところ
- 冒頭に内戦→アミドニア戦での戦況説明が無いこと
- アニメ版こそいるだろうと。
- 王国側の布陣
- 戦闘開始シーンで、ルドウィンに陣形を説明させて、俯瞰からのワンカット挿入するなら、王国側は鶴翼の陣に陣取っているように描いてほしかった。あと、ポンチョが(陸軍と空軍を掌握する前提で)食糧をきっちり確保していることを説明していないのが残念。
- 公国軍の弱体化及びユリウスの無能化
- 原作小説やアニメでは、(ユリウスが前線で指揮を取っているから)疲弊している公国軍が粘っている→実際王国側は公国側が崩れるのを我慢中→公国側が根負けして戦況が王国側に一気に傾く→ガイウスがそれを見てユリウスを本陣に呼び戻して逃亡を指示って流れなので、アニメの表現だと公国軍の練度が低いし、ユリウスは本陣で何もしていないみたいで残念。
- ガイウスの弱体化と最期
- ガイウスが半竜人のカルラ相手に力で押してたところは土魔法とのコンボで武人としてのガイウスの強さを見せるはずだったけどその描写はカット。あと、ムサシ坊や君に対してカルラが火魔法を放ったあとの爆発は原作や魔法だとソーマ側は盾に隠れないといけないほどの威力だったので、最期にガイウスが剣を投げるところでの王国に対する執着心の表現が中途半端に感じた。あとガイウスはソーマよりは劣るかもしれないがアルベルトより王の資質は高いはずなのだが、上記色々描写をカットしているおかげで駄目君主に見えるのが残念。
- 王国軍のヴァンへの入城
- 尺とか優先度的に仕方ないのだけど、入城中に行軍しているところでの民衆の反応が無いのが残念(放送中の民衆の反応もカットしていたので、不要といえば不要だが)
次週期待するところ
- トモエ(とポンチョ)の活躍
- 次回予告でポンチョが持っていた食材に対して、トモエのことがどう言及されるか。
- ソーマ、ジュナ、トモエの散策
- 買い物シーンが気になる。
- ソーマとジャンヌの出会いと最後どうするのか
- 出会いまでなのか?ジャンヌ(帝国)とヴァン返還について交渉もやるのか。どこまでやるのか。2期が決定しているのか。