アニメ 現実主義勇者の王国再建記 11話感想(原作ネタバレあり)
11話を見た。伏線回収回。綺麗に回収できてて面白い。
小説、漫画、アニメでは見せ方が違うと思うので、小説基準でアニメ11話の気になったところを書く。
以下、ネタバレ有りの感想
良かったところ
- リーシア
- ソーマとともに歩む覚悟のセリフがカットされなくてよかった。原作小説ではヴェネティノヴァに行く前(アニメだと7話に該当)にソーマにも言っているので、ソーマが、リーシアの気持ちを再確認して「形だけの婚約」では収まらなくなっていくところ。
- アイーシャ
- 格好いい(=戦闘する)アイーシャの見納めシーン(3期までやれば見れるかもだが)。アニメだと最初で最後みたいになっているけど、原作のアイーシャ初登場シーンはもっと格好良かったのである。
- カストール
- 格好いい負け方。だが、本当の格好良さはアニメ3期までやらないと見れ無さそうなのが残念。
- 王室専用ゴンドラ
- 原作だと王珠が入らないから屋根外したことになっているんだけど、アニメ版ではそんなことをしなくても良くなっている(漫画比較だと、ゴンドラが大きくなっている)のは在りかなと思う(飛竜の設定次第だが)。
- ロロアによるアミドニア軍の撤退解説
- 原作小説、漫画ではゴルドアの谷の出来事はしっかり描写し、谷を抜けてヴァンに戻るまでは(漫画でも)文章でさらっと描写。ロロアに解説させることで、尺の圧縮と2期があれば描かれるであろう、戦後処理でのロロアの立ち回りの説得力強化に繋げていると思うので良いと思う。
アニメ版で端折って残念なところ
- ムサシ坊や君
- 7話Aパート丸々使ったんだから、もう少し見せ場欲しかったかなと(多分次週も出番あると思うけど)。
- ジュナさん(というか海兵隊長・カナリア)の活躍
- ゴルドアの谷での作戦は海兵隊長・カナリアとして、ジュナさんが海兵隊2千人を指揮して、3万の兵を1万5千まで減らすことに成功したところだけど、ばっさりカット。描かれていたのは魔法が付与された矢での奇襲だけなんだけど、実態としては①水魔法で道を底なし沼になるまで悪くしておく→②行軍ペースが落ちたところを矢で奇襲→③ガイウスたちは一般兵を先行させ、沼にハマった兵士を踏み台にして進むので、行軍ペースが更に落ちる(ついでに食料を積んだ馬車を諦めさせる)なので、矢で死んだ兵士よりも踏み台にされて死んだ兵士のほうが多いと思う。
が、本当に端折ってほしくなかったのは、ジュナさんが死んだ敵兵を丁寧に葬る指示をした描写で、ジュナさんがソーマの名声に傷がつかないよう配慮しているところが良かったので残念。 - ソーマの演説に対する民衆の反応
- ちょっとしたことなんだけど、一般民衆は演説まで内戦があったことすら知らないはずなので、内戦が終わったところで安堵するシーンが無かったのが残念。
- 内戦の経緯を説明されたときのカルラの反応と6話のグレイヴとの会話の伏線回収
- アニメでのカルラの反応は「カーマイン公が命を賭けたのだったらこれくらいどうってことない」だったけど、原作小説では「(カーマイン公が野心に取り憑かれたとは思えないという)父上の言っていたことは正しかった」なんだよな。アニメのセリフはカストールが言うのなら分かるけど、父に従ったカルラが言うには違和感がある気がする。あと、リーシアがカーマイン公の話を聞いたという事実説明を一言で済ますのなら、原作通り、グレイヴとの密談にリーシア(とハクヤ)は同席していても良かったのではと思ってしまった(1クールでやるには情報量が多すぎるから、2人だけの密談にしたのか)。
- 公国と王国の都市の位置関係の説明をしていないこと
- 先週に引き続き。公国の首都・ヴァンへの距離はガイウスたちのいるアルトムラよりも、ソーマたちがいるカーマイン公領のほうが距離も近く、地形的にも有利ということを説明していないのと、ガイウスたちがカーマイン公領を通らず、ゴルドアの谷を通ることを選択した理由(カーマイン公領を通過することで、カーマイン公とソーマが休戦して寝返ることを恐れた)を説明していない。だから最後のシーンでソーマがヴァンに先に到着している理由が分かりづらいんだよな。
- 旗の作画全般
- 先週から思っていたけど、布感が無いなと。
今後の展開次第では?なところ
- 最終話までにどこまでやるのか
- 戦後処理部分をどうするのかが、改めて気になる。2期あるのかな?
次週期待するところ
- 戦況の整理
- 今週無かったので。上記の公国と王国の位置関係の説明を含めた戦況の整理を、短い時間で同説明するのかなと。
- ソーマとカルラ
- 戦闘中の会話が気になる。
- ガイウス
- 生き様をどう見せるか。