現実主義勇者の王国再建記V【ネタバレあり】

漫画版。
公国軍がアルムトラからヴァンへとんぼ返りするところから、戦争終結直前まで。
既刊も全て購入済。
連載開始からなのだが、原作小説の文章から状況を絵(画?)として表現するのがうまい。ゴルドアの谷での戦闘、平野部で鶴翼の陣で待ち構える王国軍、公王ガイウスとソーマの戦闘シーンの描写が良い。
また、原作から漫画として描写するシーンの取捨選択が上手く、漫画としてのテンポ感とストーリーとして破綻しないことを両立しているのは凄いと思う。
また、コミックス版の楽しみは

  • 表紙
  • 最初のページにある挿絵
  • 原作者によるSS小説

であるが、今回は全てハルとカエデ。SS小説では漫画版ではあまり描写されていないカエデの洞察力が表現されているのが良い。

欠点としては、
作者というより出版社に注文があるのだけど、kindle版の目次が事実上「初めに戻る」しかないのを改善してほしいのと、
原作小説と漫画版の単行本を同時発売する戦略のせいか、漫画版の連載が不定期になっているまではいいのだけど、
その不定期なっている期間で、コミックス用に連載で捨てたシーン(特にソーマ以外の登場人物によるソーマ評)を追加してほしいと思うことはある。