はやぶさが宇宙開発に残した一番の功績は技術者を育てたことかも

さて、いよいよ13日にはやぶさが地球に帰ってきます。盛り上がってきているようで、
このエントリの閲覧数が20時から異様に増えてたのは、クローズアップ現代でやってたからか?
wikipedia:はやぶさ (探査機)によると、帰還することでさらに達成する可能性がある3つの記録のうち、

  • 月以外の天体からの地球帰還(固体表面への着陸を伴う天体間往復航行)
  • 小惑星地球衝突を想定した国際的訓練および実験の実施

はほぼ確実。

  • 月以外の天体の固体表面からのサンプルリターン

は神のみぞ知るといったところ。13日が楽しみ。

どうやって地球に帰ろうか...(後編)[関係者からのメッセージ│はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン]
この記事に大切にしたいことが書いてあったのでメモ

はやぶさ」の救出運用を通して、
o 物理現象に対する原理的な/素朴な理解(理論や法則の前提や適用限界に注意を払う)
o 先入観に囚われずに、丁寧にデータを拾うこと
といった事柄の大切さを改めて教わりました。

意識はしているけど、これができるようになるまでが大変。そして相手に説明することはもっと大変。

そこにこめられた「はやぶさ」からのメッセージは、開発効率や新規性ばかりにとらわれていると、研究者や技術者の底力は育たないよ。ということかもしれません。

開発効率を上げるとか研究の新規性を見出すには、どこかのタイミングで、泥臭くまんべんなくいろいろな方法を試して自分なりのノウハウや視点を確立する必要があるとは個人的には思う。

しかし、はやぶさを通じてこういう人材がたくさん育っているのなら日本の宇宙開発もしばらくは安泰か。