なぜ日本人は落合博満が嫌いか? (角川oneテーマ21) 25冊目

Amazonのおすすめ商品にあがっていて、レビューの評判が良かったことと、品切れになっていたので興味を持った。
で、近所の本屋に行ったら平積みになっていた。さすが名古屋地区。

似たような本に落合博満 変人の研究が発売されていて、こちらも読んでいる。
著者はともに熱狂的な巨人ファン・長嶋茂雄ファンであることも共通している。
ねじめ氏は落合監督と親しい人とのインタビューと著書・新聞記事等から引用から本を書いたのに対して、テリー氏は落合監督とのエピソード、新聞記事等からの引用と独自考察で書いてある。

この本の内容はタイトルの裏返しであり、
群れない、はしゃがない、媚びない、言い訳しない、そして
嫌われることを恐れない
ことが、成長し切れない子供のような国に必要だと説いている。

本は読みやすくて一気に読めた、面白い。が、この読みやすいというのは著者のいうところの「落合力」が不足している読者に合わせられたのかなと考えると少し複雑な気持ちになる。

個人的な落合監督のすごいところは、負け方がうまいこと。負けるときは本当にどうしようもない試合が多い。
今年のドラゴンズのチーム得点、失点、盗塁数とかを見てると4〜5位ぐらいでもおかしくないのに、2位争いをしているのは監督の采配の要因もあると思う。

その負け方がうまいところが、スポーツを見ているものとしてはつまらないとこともあるんだけど、見習うべきことだとは思う。