戦略は直観に従う ―イノベーションの偉人に学ぶ発想の法則 41冊目
- 作者: ウィリアムダガン,William Duggan,杉本希子,津田夏樹
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/09/29
- メディア: 単行本
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書いてある内容を要約してしまうと、発想法に関するロングセラーである、アイデアのつくり方において、アイデア→戦略的直観に置き換えたものになる。アイデアのつくり方の具体的手法は考具 ―考えるための道具、持っていますか?等たくさん出ているが、成功事例として具体的に検証してある本は初めてかも。
アイデア=戦略的直観とは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
のであり、アイデア=戦略的直観の作り方も
- データ集め
- データの咀嚼
- データの組み合わせ
- ユーレカ(発見した!)の瞬間
- アイデアのチェック
も同じ。3と4の間で一度意識の外に放り出すところも同じである。
を一緒に読むのがおすすめ。
個人的に印象に残ったのは、
ジェミニとクラウゼヴィッツの戦略に対する考え方をしめした
「目標」と「決め手」と言う言葉で、
ジェミニは
- 目標を定めて
- 現状把握をし、
- 目標を達成するための計画を立てて行動せよ
としているのに対し、クラウゼヴィッツは
- とりあえず動き出し
- 決め手となる地点を探し周り
- 見つけたら全力で奪取する
- 結果として勝利は付いてくる
ということを説いている。
ジェミニの手法のほうが一般的に使われているんだけど、個人的にはクラウゼヴィッツの手法を結果的によく使っている気が。