なぜ直感のほうが上手くいくのか? - 「無意識の知性」が決めている 33冊目

なぜ直感のほうが上手くいくのか? - 「無意識の知性」が決めている

なぜ直感のほうが上手くいくのか? - 「無意識の知性」が決めている

原著のタイトルが"Gut Feelings: The Intelligence of the Unconscious"なので、「直感:無意識の知性」が直訳になると思うのだが、こちらのほうが本書の内容を的確に示していると思う。

この本でいう直感とは、ビギナーズラックから、個人の経験に裏打ちされたものまで幅広いが、人間の実際の判断方法のことを指している。そして昔からうまくいっていると思われているものをヒューステリックと読んでいる。
本書では、論理的に積み上げられたものよりも、直感のほうがうまくいっていることを統計的なデータを集めて説明している。
紹介されているヒューステリックが面白くて、
特に野球でフライを捕球するときのヒューステリック

ボールを注視して、スタートを切り、注視角を一定に保つように走る速度を調整せよ。

は子供のときに知ってればと思った

全部読んで、頭に浮かんだのは、

  • どうでもよいことは流行に従い、重大なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う。

という小津安二郎監督の名言。
振り返ると、1冊かけてこの名言について説明しているようだった。