プレゼンテーション Zen デザイン 31冊目
- 作者: ガー・レイノルズ,熊谷小百合
- 出版社/メーカー: ピアソン桐原
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: 単行本
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仕事で悩んでいるのと、単純に読んでいて楽しいというのもある。
この本はプレゼンテーションのスライドのデザインについて書いた本である。
デザインと言っても、箇条書きよりも図解という類の本ではない(そういう本であれば、考える・まとめる・表現する―アメリカ式「主張の技術」がお勧め)。
それらをベースに作成されたプレゼンを、さらに魅せるためにどのように使ったらいいかというものである。
テクニックというよりは、原理/原則に近いのは、視覚デザイン (デザインサポートシリーズ)と同じ印象。
配色・画像・動画はいろいろあるのだけど、タイポグラフィ(フォント/書体)にまで言及して書いてあるのはなかったので、買ってしまった。
そして、Introductionの項が哲学的で面白い。
Men have become the tools of their tools. - Henry David Thoreau
人間は自ら作り出した道具の道具になってしまった。 - ヘンリー・デーヴィッド・ソロー
ということが書いてあるのですが、日頃から思うことの一つなのです。
道具の道具になることはしょうがないとしても、使い方をろくに教わらず使っているから道具がかわいそう、と。
やっぱり正しい使い方と道具の限界を知らないといけないとは思う。
で、デザイナー思考のための14か条のうち、特に「余白を生かす」が、相変わらずうまくいかないので、もう少し修行がいると思った。