誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 20冊目

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

デザインに関する具体的な指針は、最後の第7章に書いてあるが、それが欲しいのなら他の本を読んだ方が良い。
それまでの第1章から〜第6章までに書いてある、デザインの後ろ側にある認知科学(行動心理学)の知識がこの本にとってのよみどころ。
最初に7章を読んでから、1章から読み直すのがベストの読み方かもしれない。

この本で語られるデザインというのは、目に見える部分、実際に手が触れる部分だけでなく、

  • 処理の流れ
  • データフロー
  • 自動化
  • 機能拡張

など目に見えない、見えづらいところまで言及している。
特にこの見えづらい部分のデザインに関しては、自分の中に指針は持っていたけど、自信がなかった。これを読むと正しいところもあったし、誤っていたところ、不足していたところもあった。手元においておきたい1冊。