葬儀の段取りメモ(斎場で行う場合編)

父方の祖父が満90歳で大往生。
準備から葬儀が終わるまで12日から14日まで丸3日手伝った。儀式的なことは、葬儀屋にまかせてしまえばいいが、要所を覚えておけば精神的にも楽だし、後から面倒でないし、お金も必要以上にかからないと思ったので、覚えている範囲でメモ。(地域差はあるので、参考程度に)

まず死亡診断書を入手
死亡診断書がないと火葬の手続きができないので、これを最初にやる。病院で亡くなった場合や、往診に来てもらっていた場合は主治医に書いてもらえば良い。突然亡くなった場合は、原因特定のために時間がかかる場合も。
葬儀屋の決定と菩提寺への連絡と日程決定
葬儀屋へ連絡して日程の調整を行う。亡くなった次の日が通夜、その翌日が葬儀というのが一般的だが、友引が近いとその前後の日は葬儀が集中するため、思うようにできない場合も(葬儀屋の互助会に入っている場合も)。死亡診断書があれば火葬の手続きは、葬儀屋がやってくれる。菩提寺への連絡も葬儀屋がやってくれるが、菩提寺へは、遺族からも一言あいさつしたほうがいいと思った。
遺影の写真の決定
葬儀屋が打ち合わせに来る前に遺影の写真を決めておく。葬儀屋はフォーマルな服の画像素材を持っていて、選んだ写真と合成をしてくれるので、ラフな格好の写真を選んでも構わない。むしろ正面を向いていてサイズが大きい、写真を選ぶのがいい。もちろん、生前に故人が指定した写真があればそれを使えば良い。これからはJPEGとかで保存しておいて、葬儀屋に渡したほうがスムーズな気がする。
葬儀の場所と予算
葬儀の基本料金は祭壇の大きさで決まる。斎場で行う場合は、祭壇の大きさ=会場の広さとなり、それに応じて30万円〜50万円の基本料金になるようだ(今回頼んだ葬儀屋)。祭壇に飾る生花はオプションで、数万円から、高ければ100万円単位まである。葬儀屋は「ご遺族の気持ち」と言うが、供物や供花が多く集まるのなら、お金をかける必要もない。下の写真は40万円の祭壇と8万円の生花オプション(依頼した葬儀屋では最低ランク)。この葬儀屋ではフラワーコーディネーターを抱えているらしく、綺麗に飾ってくれたので満足。


親類等への連絡と供花と供物の相談
日程と会場が決まったら、親類や故人と親しい人へ連絡。供花、供物を出すかどうかをついでに聞いておく。供物はフルーツが無難だが、四十九日までは、家に祭壇があることになるので、供物を横に置いておきたいのならば、缶詰の供物を一部の頼みやすい人に出してもらうのが良い。四十九日まで祭壇の横に置く枕花は「子供一同」「孫一同」として出すのが葬儀に一般的。供花の値段は8000円から10000円。供物は10000円から30000円ぐらい。
近所の人への連絡
町内会等で手伝ってくれたりするので、リーダー役の人に連絡して、必要なら、手伝いの人を手配してもらう。防災無線等での葬儀の日時の連絡も町内会等を通じて行う場合があるので、葬儀屋と町内会を交えて相談。
火葬料金の準備
葬儀当日までに火葬料金を準備する。料金は葬儀屋に払う。今回は14,000円。火葬代4000円と霊柩車の代金が一万円だった。
膳部料、御膳料の準備
うちの地域では葬儀と初七日法要を連続で行うため、葬儀当日までに葬儀の膳部料と初七日法要の御膳料をそれぞれ用意する必要があった。ピン札の5000円札を僧侶の数の2倍用意する(今回は6人分×2=12枚)。5000円札は意外と銀行になかったりするので、友引前後に葬儀を行う場合は、他の葬儀も集中するので銀行からなくなるばあいも。
火葬中の待ち時間用のお茶、お酒、お菓子等の準備
火葬は1時間30分から2時間かかるので待っている間のお茶、お菓子、お酒等を準備する。葬儀屋に頼めば準備してくれるが高くつくので、自分たちで準備しても良い。
精進落とし
葬儀が終わったあと、精進落としとして食事をする。だいたい4000円ぐらい。
手伝った近所の人へのお礼
うちの地域では葬儀が全部終わった後、葬儀を手伝ってくれた地域の人が家に集まり、お経をあげて解散となった。

その他のことは葬儀屋に任せたので覚えないことにした。
しかし、葬儀当日は、12時スタートで21時終わり。いとこの話では関西では長くても夕方に終わるということなので、文化が違うと感じた。

参考リンク:葬儀の段取りについて