シンプル族の反乱
- 作者: 三浦展
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2009/07/09
- メディア: 新書
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「物質的な贅沢に価値を感じない人々」と言ったらいいのか。おそらく自分もその部類だ。
こういう人たちが増加していて、従来の商売のやり方ではこの人たちは物を買ってくれないので、新しいやり方を考えましょうというのがこの本の趣旨である。
問題背景は「はじめに」に書いてある。
実際のところ企業側もこういう人たちが増えているのは、把握していて、
- 余計な機能を付けるな
- ゴテゴテさせるな
- 何もしなくていい
- 普通がいい
という声があるのは知っているが、
- シンプルなものだと高価格にできない
- 飽きのこないデザインだと買い換えてもらえない
という企業側の論理や
シンプルで飽きのこない普通のデザインのほうが、デザイナーのセンスの良し悪しが露呈される、難しいデザインだからである。それほどのセンスのあるデザイナーなら企業内にとどまらずに独立してしまうからである。
とのことで、この点に関しては納得・共感できるものがあった。
本篇に関しては「そういう傾向がある」ぐらいに考えないと疑問符が多く付いた。なんというか突っ込みどころ満載。
が、「消費者ではなくキュレーター」ということに関しては自分自身そうありたいと思った。