シンプル族の反乱

シンプル族の反乱

シンプル族の反乱

シンプル族とは一言でいうと
「物質的な贅沢に価値を感じない人々」と言ったらいいのか。おそらく自分もその部類だ。
こういう人たちが増加していて、従来の商売のやり方ではこの人たちは物を買ってくれないので、新しいやり方を考えましょうというのがこの本の趣旨である。

問題背景は「はじめに」に書いてある。

実際のところ企業側もこういう人たちが増えているのは、把握していて、

  • 余計な機能を付けるな
  • ゴテゴテさせるな
  • 何もしなくていい
  • 普通がいい

という声があるのは知っているが、

  • シンプルなものだと高価格にできない
  • 飽きのこないデザインだと買い換えてもらえない

という企業側の論理や

シンプルで飽きのこない普通のデザインのほうが、デザイナーのセンスの良し悪しが露呈される、難しいデザインだからである。それほどのセンスのあるデザイナーなら企業内にとどまらずに独立してしまうからである。

とのことで、この点に関しては納得・共感できるものがあった。

本篇に関しては「そういう傾向がある」ぐらいに考えないと疑問符が多く付いた。なんというか突っ込みどころ満載。

が、「消費者ではなくキュレーター」ということに関しては自分自身そうありたいと思った。