なが〜いリーダーシップの話

自分が所属したい組織の条件は「目標が明確で、皆がそれに向かっている」ということが満たされていればいいと思っている。仲がよければそれに越したことはないが、仲が良いだけになると、逆に居心地が悪い。
つまり、リーダーは他のメンバーに「目標を明確に示し、皆をそれに向かわせる」ことができればいい。しかし、人柄やコミュニケーション力でそれができない場合(自分だけど)は、別の手段がいる。

別の手段として、まず自分が10代のときに考えたのは、「崖の下に落とす」ということ。

  1. 「崖の上」という目標を示してあげて、
  2. 「崖の下」という現状を認識してもらい、
  3. 「崖の上」に登ってきてもらう。

という戦略。
学生(高専)で吹奏楽クラリネットパートだった当時のビジョンは、

  • うまい人が育つ仕組みを作る
  • うまい人が卒業しても楽器を続けたいと思う仕組みを作る

で、低学年(1〜3年)に対し

  1. 1stを吹かなければいけない(崖の上)ようにして
  2. でも吹くには実力が足りないということを認識してもらい
  3. 練習して登ってきてもらう。

というようになります。そのために登るための手段である練習メニューは全て叩き込むし、中間地点を示したりもして、モチベーションを上げる努力はしたのです。崖の上に登れることが出来れば、は自分から新たな崖に挑むようになるので、そうなったら成功。

全員5年間やめずに・・ということは無理だったけど5年間やりきった人たちは、卒業しても楽器を続けていて、しかも自分より上手になっていて、他団体でも中心になれるくらいなので、下手なりに成果は上がったのかなと思う。
が、これは崖の上まで登ってくるのに2年半というスパンをとっていて、コンクールと定期演奏会という短期目標をこなすのは困難だった。というか、OJTに使ってたので定演とコンクールは常に通過点にしか過ぎなかった気がする。もちろん、上手な高学年と低学年を組ませるという方法で両立させようとしていたが、うまくいかずそれはリーダーとしては力不足だった。

で、短期で成果を上げる方法として、次にとる手段は「一緒に崖から降りる」。
先ほどの方法は、現状認識に時間が掛かるのが欠点。で、一緒に降りて、一緒に登ることで現状認識と目標に向かうことを同時にやる戦略。マネジメントというか、コミュニケーションをまぜてみる方法。多分、普通に考えるリーダーシップ。

これ・・・やってみた。確かに自分が狙った成果は出た部分もあったのですが、しんどい、精神的に。ストレスが溜まる。結果は、4〜6月の悲惨な状態に。

で、これでも成果が出てないところがあって、どうしようかなと。光が見えない・・・。