現実主義勇者の王国再建記 13【ネタバレあり】

12巻に引き続き、外交メインの話。web小説を見ている限り暫くは外交メイン。
9巻の第七章「諸国の動静」で、空母ヒリュウ艦長のカストールが九頭竜諸島の武装船を拿捕したところから話は始まっていて、12巻の「招かれざる客」の章で尋ねてきた九頭竜王の娘シャ・ボンが話の中心。
以下ネタバレありの感想
シャ・ボン視点でみると、ソーマ(&ハクヤ)と父である九頭竜王シャ・ナの書いた脚本に踊らされた格好で、
アミドニアと戦争をやっていたときとは、ソーマ&ハクヤの脚本がゲオルグとロロアに結末まで書き換えられているのを比較すると、ソーマ&ハクヤの外交力(帝国と九頭竜王を巻き込むことも含めた脚本作成力含む)が上がっているのを感じた。

web小説版からの分かりやすい変更点として、メカドラの最後の武器が変更になっていた。変更理由は、ソーマの魔法(生きた騒霊たち)の設定の矛盾があったのと、今後の展開の伏線張りだとは思うが、書籍版のほうが戦闘の流れ的に無理がないと思う。

「シーパワー」をソーマが知っているのを見るに地政学の勉強をしたことがあるのだろうか?
この世界では大陸は1つかつ球体(かトーラス形状?)なので、大陸の東端と西端の間にある海の制海権を取るのは重要だし、そのための島型空母の運用は必須だと思う。
地政学を勉強しているってことは、次の戦争(フウガかマリアと戦うときぐらい)には、ランチェスターの法則とかクラウゼヴィッツ戦争論とか出てきそうだ。

今回は諜報活動があるということで、ジュナの出番があったのが嬉しい。
ジュナは歌姫兼諜報活動もできるソーマのボディーガードという立場になるけど、歌姫関係の話は減りそうな中、外交する場合のボディーガードはアイーシャとナデンが第1選択肢になるから、
今後増えるのか不安である。子どもの教育の話とかで増えそうか。