現実主義勇者の王国再建記VI (ガルドコミックス)【ネタバレあり】

原作小説だと2巻~3巻の冒頭ぐらいまでのコミカライズ。
表紙はアミドニア公王・ガイウス8世。トモエ、ハクヤ、ポンチョの誰かかなと予想してたけど、このタイミングしかできないので納得。
コミックス収録の最後の2話は2020/11/28現在、公式サイトで無料で見ることができる。

以下、ネタバレありの感想
漫画になってみると、ヴァンの街並みが、自分の予想以上に入り組んでいた。原作ではハクヤが区画整理案をソーマに却下されるシーンがあるが、案が出せるだけでも凄いと思わせる。

ジュナへのプレゼントのてんとう虫をモチーフにした髪飾りは原作だと「子供っぽい」と表現されてたのでプラスチックっぽいのを想像していたが、金属っぽい質感で結構いい感じだった(世界観をよく考えたら当たり前だが)。

コミカライズではセリィナ初登場(多分)。コミカライズはテンポとシリアス感を重視しているためか、原作での玉音放送での食材紹介での初登場はスルーしたと考えられるが、
コミカライズ次巻で描かれると思われる終戦処理のキーマンのため、このタイミングで顔見せ的に登場かな。
書下ろし小説はポンチョとセリィナの話で、歌番組でのマルガリータ・ワンダーをスカウトするところまで漫画化したことを考慮すると、コミカライズでは原作4巻以降の話、少なくとも戴冠式までは描くというフラグと期待したい。
アニメ化の影響もあるかもしれないが、連載が伸びる予兆があるだけでもありがたい。

音楽番組視聴中のリーシアとカルラの会話や、ソーマがジュナにプレゼントをするシーン等、ヒロインたちのソーマへの思いを述べているセリフがカットされていたり、1コマで表情見せて終わりっていうことが多い。
原作の本筋をテンポよく読めるのがコミカライズの最大の売りとはいえ、これからの展開のことを考えると、原作小説からカットされている部分が伏線になっているところ(ヒロイン絡みの話以外のところも含む)をどのように補完していくのかが気になる。