現実主義勇者の王国再建記

  • 異世界転生(チート)ものでは、転生先の文化・技術レベルとチート対象の知識をすり合わせる描写がないと嘘くさくなる
  • バトル漫画は嫌いではないが、兵站描写がないと嘘くさく感じる(年をとったせいか?)

という理由で、異世界転生(チート)ものは料理とか医療系ぐらいしか読んでこなかったが、
漫画喫茶で漫画版を読んで面白かったので、政策面とキャラクターの心理描写を補完するために、原作小説も買って読んだ(漫画も買った)。
comic-gardo.com
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異世界転生した主人公が、緩やかに衰退している王国の王位を、なぜか禅譲されたので、現代知識を使って、国を再建(原作小説4巻まで)・発展させていくという流れ。

漫画版は2巻までで、原作1巻が終わったところで、3巻からは原作2巻目をコミカライズしているところ。

以下、ネタバレありの感想



兵站を解決(食糧自給率アップと道路整備を含めた物流の向上)した描写を見せてから、戦争を仕掛けるというのが良かった。
前線に出て戦う人を主人公にしてしまうと、この描写の仕方はやりづらくなる。
主人公がチート対象となる知識を提供し、転生先の人間が政策として実行するということで、転生先の文化・技術レベルとチート対象の知識をすり合わせるという描写をしている。
その代わり主人公は人材登用に才能があるという設定になっている(ならざるを得ないとも言えるが)。

主人公が地味なのと、人材登用に才能があるという設定のため、個性的な脇役が多いのも良い。(個人的な名作の条件に主人公より魅力的な脇役が多いがある。)

ネット発の小説らしく主人公はハーレムを作っていく(婚約していく)が、きっかけは内政や外交政策の過程として、婚約がベストだという理由付けが明確に示されているのもよい。
(なお、一級フラグ建築士の役割は別のキャラクターが担当している。)

序盤で、ご都合主義的に進んでいったところは4巻で理由が明らかになるのも面白い。その明らかになった理由に関して、普通ならヒロインにやらせそうだが、敢えてやらせなかったところも良い。

おすすめは、漫画版→小説1~4巻→小説5巻以降の順に読んでいくのがいいのかなと。
理由としてはキャラクターデザインに関しては原作小説の文章を読む限り、漫画版のほうが原作小説の挿絵より合っているような気がするからである。