ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~ 24冊目
ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~
- 作者: フェラン・ソリアーノ,グリーン裕美
- 出版社/メーカー: アチーブメントシュッパン
- 発売日: 2009/12/01
- メディア: 単行本
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サッカーという競技自体は、関心はあるがファンという程ではない。野球のほうが好きだ。日本代表の試合よりも、ドラゴンズの結果の方が気になる。
FCバルセロナは昨年にSports graphic Number plus 2009 July 完全保存版FCバルセロナ三冠への軌跡を買うぐらいなので関心はある方だけど。
しかし、クラブ経営や戦術という点ではサッカーの方が興味がある。
この本は2003-2008年(つまり、グアルディオラを監督に据えるまで)にFCバルセロナの経営者だった著者がプロサッカーのビジネス手法について解説した本である。
といっても、その手法はプロサッカーだけではなく他の業界でも十分に通用するユースケースになっている。というよりもサッカービジネスは他の業界も変わらないということを書きたかったのだろうと思う。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらの東京都立程久保高校野球部と比較すれば、
マーケティング、つまり敵を知り、己を知ることに関しては
- 野球部は、部員とのお見舞い面談、
- FCバルセロナはデータを用いた他クラブや自身の収益構造の分析
組織の定義に関しては、
- 野球部は、「顧客に感動を与える組織」
- FCバルセロナは「全世界におけるクラブ以上の存在」
目標になると
- 野球部は「甲子園出場」
- FCバルセロナは「世界ブランドとなり、国内リーグ戦、カップ戦、欧州チャンピオンズリーグの優勝」
となり、規模は違えど明確に定義して、実践しているのは共通している。
グアルディオラの就任の際、もう一人の最終候補が、今年インテルで三冠を奪取したモウリーニョだったりと裏話も面白い。
モウリーニョがレアル・マドリードの監督に就任すると、リーガ・エスパニョーラに関心がやっぱり集中するのかな。エル・クラシコが楽しみすぎる。