剱岳 点の記


金曜日に剱岳 点の記を見に行ってきた。
明治末期、日本地図の空白地点である立山連峰の地図(等高線)を引くために、 浅野忠信演ずる、帝国陸軍参謀本部陸地測量部測量手の柴崎芳太郎を中心として前人未到の地・剱岳の山頂に挑むという実話を元にした新田次郎原作の小説を元にした映画です。
Wikipediaによれば、剱岳の頂上に三等三角点が設置されたのが2004年だということを考えると、相当な難事業だということが分かる。

映画は150分という長丁場ですが、木村大作監督だけあり、立山連峰の自然の美しさ、怖さ、心理描写を抜群のカメラワークと巧みなシーン切り替えで表現し、最初から最後まで飽きさせない。音楽が挿入されるタイミングが若干気になったけれどたいした問題ではなく、役者さんも迫真の演技で面白い映画だった。
ただ、主役は浅野忠信ではなく、剣岳を中心とした立山連峰の自然であり、人間は自然に対して小さな存在だということを印象付ける映画だった。
おしむらくはスクリーンが悪いのか、せっかくのきれいな映像がくすんで見えてしまったことだ。テレビの告知だと綺麗に見えたのに。
映画館で見るよりもプラズマテレビの大画面で、フルHDで見たほうが得かもしれないと思った。